上野駅からバスで東大へ。
土砂降りの中、弥生門まで歩くがあちこち道路工事中で分かりにくい。
弥生美術館(竹久夢二美術館併設)は一個人が高畠華宵(ネーミングセンスがいい)との縁により開館。
こじんまりとしているが、貴重な資料が揃っている。
高畠華宵は蕗谷虹児などと共に大正昭和の人気挿絵画家。
美麗なタッチで一世を風靡。
今回の展覧会は「命短し恋せよ乙女」~マツオヒロミ×大正恋愛事件簿~
夢二の方は「竹久夢二 モチーフ図鑑」 ―夢二さんの好きなもの―
大正って明治の厳格さの角が取れ、昭和初期の軍国主義が台頭してくるまでは風通しがよく、女性が奔放になってきた時代。
「青踏」が有名だけど「婦人世界」「令女界」「女學世界」「淑女界」など女性雑誌も創刊ラッシュ。
その押絵を夢二や華宵たちが描いていたわけです。(流行絵師ですね)
その時代の代表的な恋愛事件を取り上げてパネル展示で解説をつけています。
スキャンダルとしては不倫が圧倒的に多く、心中や逃避行に挙句は百合(当時はエス)まで網羅。
多くは「断髪のモダンガール 42人の大正快女伝」を読めばわかる内容。
澤モリノと石井獏(李香蘭にもダンス指導をしている)については「幻の近代アイドル史」が詳しい。
情報雑誌が乏しい時代故か新聞掲載も多く割かれている。
その行状も現在とはくらべものにならないほどド派手で、大胆!
そして、比較的男女ともなぜか美形が多い。
夢二館の方では、独学ゆえのタッチで「大正の歌麿」とよばれた彼の夢二式美人についての展示。
女性の容姿、表情、しぐさ、装いをつぶさに描いている。
強く関わった三人の女性(他万喜、彦乃、お葉)や山田順子(作家と言うより愛人業のスキャンダルが有名)などについても詳しい。
半襟や浴衣の図案などは今でも通用する斬新なモチーフで美しい。
一時間くらい回って、夢二のブックカバーとチケットホルダーにちょうどよさそうなファイルを買って外に出ると、雨が小降りになっていた。
雨のため、谷根千散歩は中止。歩いて、根津駅へ行き東銀座に出る。
友人お薦めのお蕎麦屋さん「高田屋」へ。
冷たいそば茶が出されて美味しい。
黒胡麻を練り込んだ胡麻蕎麦と丼のランチがあり、値段はリーズナブル。
ご飯半分のカツ丼のセットを頼むが、少なくしてもまだ多かった!
蕎麦湯を使わないでいると、温かいそば茶が出た。
ほとんど飲まないそば茶も、こうして飲むと美味しい健康茶。
有楽町駅前の三省堂に寄る。
三省堂や丸善など覗くとビジネス書が幅を利かせていて、楽しめないけど珍しさからつい立ち読みしてしまう。
新刊の扱いもはっきりしていて、手に取りやすく書店の戦略を感じる。
とは言っても、最近は外で本を買って帰るのが、重いしかさ張るししでネット注文は主流になってしまった。
翌日には無料配送してくれるヨドバシのおかげだけど。
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