今季アニメで評価が高かった「ジョーカー・ゲーム」(略称:ジョカゲ)が全12話で終わった。
ニコ生での一挙放送もあり、二期も噂されているだけに、ジョカゲロスの女子も多い。
特に11話の三好の不慮の死で始まる「柩」では「#柩ショック」タグがツイッター内で踊った。
キャラクターの中の彼らの名前はすべて偽名で経歴も作られたもの、唯一小田切のみが一軍人に戻る決意をし、飛崎弘行(とびさきひろゆき)と本名が明かされている。
「追跡」や「XX(ダブルクロス)」「ダブル・ジョーカー」のように大幅に原作を離れた回もあったが、30分という限られた時間の中で、原作をしっかりと抑えていて、特に「ロビンソン」や「魔都」の出来の良さは秀逸。
「柩」では若き結城の姿があった。敵に捕らわれたのは結城のミスではなく「魔術師」と呼ばれた結城の活躍をやっかんだ陸軍に売られたから。
アニメにはなかったが「舞踏会の夜」の華族の令嬢から加賀美陸軍大佐夫人になった顕子のお遊びスパイごっこのはなしだが、この加賀美が実は結城を売った人物で、D機関の魔王となって甦った結城が報復を顕子との約束(20年前に奔放すぎた彼女は結城と思しき軍人に助けられ、いつかダンスを踊ってほしいと約束させた)とマイクロフィルムの回収を同時にやってのけたと思いたい。
ただ、顕子と踊った相手が本当に結城だったのか、結城に化けたD機関の機関員だったかも?と深読みしてしまうのは、ジョカゲフリークのなせる技?
私はこの「ジョーカー・ゲーム」を浅田次郎の「天切り松闇がたり 」と同じ匂いを感じる。
歴史小説でありながら歴史を知らなくとも、物語を十分に楽しめるし登場人物が皆一様に魅力的であることだ。
「ジョーカー・ゲーム」は鋭利なミステリスパイ小説、「天切り松闇がたり 」は人情を軸に壮大な仕掛け(国宝まで盗んで見せる)を用意している。
話は逸れるが、浅田次郎の歴史小説の奥深さは新選組三部作から目を瞠るものがある。
(「日輪の遺産」などは散々なことを言われたが、私は悪くないと思っている)。
デビューは40歳と遅く、当初は「やられてたまるか」シリーズなどや競馬関連ものなどのギャグ要素の強かった。
それが「プリズンホテル」あたりから色を変え始め、濃度を強めた感がある。
「調べて書く」ことが好きな作家なのだろう。
司馬遼太郎や池波正太郎もそうだった。
私はこういった傾向の作家に惹かれるようだ。
さて、
「黒執事」のサーカス編をおさらい。
グレルやドルイットが不在の舞台。アバハンも原作ではワンカット。
「アバハン、コントやれるのかな?」
「あの二人なら、どこでもできるから」
たしかに・・・・娘の的確な答えに納得。
それから、使用人トリオの活躍にワクワク。
特に田中さん(出るのか?)
スーツことウィルもセバスや坊ちゃんと活躍するようだし。
前作の登場が後半のみだったので今回は期待!
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