コン・リーの演技が圧巻。
「SAYURI」で渡辺謙と共演したこともあるけれど、今回は中盤まで渡辺を圧倒した感じだ。
私は、歴史大河でナンバー1と思う映画は「ラストエンペラー」でこれは、主人公・溥儀の実弟で日本の華族の娘と結婚した愛新覚羅溥傑がまだ存命で制作協力をしているのでかなりリアリティがありながらも悲しいまでの叙情的スクリーンが忘れられない。
ここで、川島芳子を演じたマギー・チャンと同じオーラを私はコン・リーから嗅ぎ取った。
ストーリーは日米開戦の2ヶ月前から開戦当日までを描いている。
コピーにもあるように「そこは、愛が命取りになる街」で、渡辺謙演じる冷酷なタナカ少佐も阿片中毒の日本人娼婦スミコに情愛を見せる。
ドイツ婦人のレニは主人公である米国諜報部員ポールを愛するが、ポールは上海ヤクザのアンソニーの妻アンナをレジスタンスと知りながら愛するようになる。
(タナカのモデルは当時川島芳子と愛人関係にあった上海駐在武官の田中隆吉少佐、レニはドイツの写真家ベルタ・ヘレーネ・レニ・アマーリエ・リーフェンシュタールか?)
とにかく人が撃たれまくり、爆死するが戦争映画ではない。
でも、ラブストーリーと言いきれない。アクション映画でもない。
だから、俳優達の演技に全てがかかっている。
タナカ少佐もラストでアンソニーに撃たれ、雨の中絶命したかに見えたがポールがトドメをささなかった事もあったのか一命をとり止める。
船上で再会したタナカとポールとアンナ。
そのとき、ふたりを見る渡辺謙の目の演技が凄まじい。
最初から最期まで、身体を硬くして見続けてしまった。息が抜けない映画は何年ぶりだろう。
「シャンハイ」を観ていたら、「ラストエンペラー」や「戦場のメリークリスマス」が観たくなってきた。
昨日の夜遅く、ツイッターのハッシュタグで「#好きな映画の特徴を3つ言って当ててもらう」というのがあって楽しくリプさせてもらいました。意外とピンと来るので自分でもびっくり。
それと、一昨日のお夕飯作りの最中に不注意で冷蔵庫の扉に後頭部を打ち付けちゃってコブも傷もないのに頭の中がグワングワンして。
主人が「動かない方がいい」と言って抱きかかえてずっと打ち付けたところを冷やしていたら、いくらか良くなったので居間のソファベッドに移して貰って休んだ。夕食どころではなくなったけど、2.3時間で痛みも一旦引いたので病院には行かなかった。
(ってゆーか夜間だと救急扱いになりそうで嫌だった)
翌日じわりと痛みがきたけど、「痛くない方が怖い」と思って膝を擦りむいたのと同じ!と言い聞かせ少し我慢してたら今日は大分良くなりました。そういえば、主人が私を抱えながら息子に「枕、持って来い」と頼んだら枕とタオルケットを持ってきたらしく「タオルケットはいらないと思うぞ」といわれてたのが笑えた。