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Eternal full moon/under_blog こそりとdeepに語ってます、はい。

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「1789-バスティーユの恋人たち-」を鑑賞。
この日の配役は、ロナン:加藤和樹 オランプ:神田沙也加 アントワネット:凰稀かなめ。

一昨年の「レディ・べス」に続き和樹の帝劇出演作。
それも主演。+アーティストデビュー10周年を迎えたこともあり、和樹自身も記念の年となったのではないだろうか。

昨年、月組公演で龍真咲が主人公ロナンを演じたがしっくりこなかった。
単に私の鑑賞の仕方が悪かったのかもしれないが。

さて、べスの時(特に4月回)は観ている側にも和樹の緊張が伝わってきて、終演後に疲れを感じたほどだった。
この日は満員御礼。
和樹はのびのびというほど軽くはないが、とても自然にロナンを演じた。

先日、楽屋へいらした石川禅さんからアドバイスをもらったと言っていたが、先輩俳優とのつながりが出来てきたことも、帝劇出演の功だと思う。
「1789」はロナンの仲間役に大ちゃん(渡辺大輔)やゆん(古川雄大)がいたことも励みになったかも。
2人共、歌唱もダンスも良いし、和樹と絡んでも演技に均等が保てている。
特にゆんのダンスシーンはセンターで、のびやかに歌い観客を惹きつけていた。
それになんといってもオランプ役の神田沙也加の愛くるしさがいい。
(歌唱部分が少なかったのが残念だったけど)
それと、忘れてはいけないのが、凰稀かなめのアントワネット。
贅沢の限りを謳歌する王妃としての圧巻さと、フェルゼンを思う一人の女性としての対比が演じ分けられている。
歌唱に不安定なところも出たが、それも気にならなかった。
(フェルゼンをアクセルと呼ぶところが、なんともいじらしい)
※フェルゼンの本名はハンス・アクセル・フォン・フェルゼン

そして、怪演というのは失礼だけど、王弟役の吉野圭吾さん!
悪役、敵役なんだけどダンスシーンなどは、これアドリブでは?!と思わせるステップ。
ロナンやオランプに対して憎々しいまでの演技が目を惹いた。
吉野さんは本気出したら主演を食っちゃいそうな勢いがあるので、それも怖い。
実際、バラエティでホリケンの存在を食ってしまったことがある。
(CLUB SEVEN がDVDになっていないことが本当に口惜しい)

この日は和樹のTLでしろたんや伊達くんが客席にいたことを知った。
しろたんはエリザベートが控えているし、伊達くんもいろいろあったけど、今はギタリストとして好きな道に進んでいる。
まさに「JOKER」時代の「OVER」そのもの。
(Over超えて行け 目の前に立ちはだかるもの 先にあるんだ次のLevelへ 百歩進んだらそれだけの足跡が残る 立ち止まることなくひたすら前へ♪)


和樹、大ちゃんとゆん、そしてフェルゼン役の広瀬も2.5次元出身といっていい。
「2.5次元ものを馬鹿にしてきたが(小越)勇輝との共演で自分を恥じた」と潔くTLし、謝罪した村田充のような人もいてくれるが、これは周りの彼らに対する本音であり、腹中で抱えている消えない感情。

2.5次元は特異な舞台だ。
熱狂的なファンがいる一方で、人気が高まっても何か足りないものがあるように思われて悪い言い方をすれば異端にされる。
故に、オーデションを掻い潜り、舞台に立ったキャストは業界的に見れば、異端児なのだろう。
ただ、その壁が破られようとしているのは確かだ。

和樹は自分の後ろの跡部を観ている観客を知っていた。
だから跡部であろうとした。
そして、当時の人気が跡部がもたらしたものだと、しっかりと自覚していた。
この姿勢は大事だ。

2.5次元の熱狂に対して、キャラクター人気が自分に向けられたものだとキャストが勘違いしてはいけない。
特にテニミュは1stから2nd、そして3rdと繋がれてきた。
「繋ぐ思い」ありきがある。
6代目青学部長、手塚役の和田は「フェアウェルパーティ」の舞台上で7代目手塚の多和田とすれ違いざまに「頼むぞ」と口を動かした。

茶化されることも多かったが、三代目氷帝の跡部の青木は和樹に酷似した跡部を目指し、それに成功したと思う。
これもひとつの「繋ぐ思い」かもしれなかった。

3rdがどれだけその思いを胸に舞台に立ち続けているのか、私はまだ知らない。
しかし、思いが断たれれば、テニミュはそこで終わる。
(3rdはテニミュ存続のボーダーラインとも噂されている)

最後に、3rdのリョーマ役古田一紀であるが、プレビュー公演直前に大声で自分に言い聞かせている姿に私は思うものがある。
「ねつしかねぇ!上手くねぇんだからよ!!」
私の第一印象を、彼はいい意味で裏切ってくれるリョーマかもしれない。

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